「ゆとり見直し」教科書検定 資料公開でプロセス明らかに(産経新聞)
平成23年度から使われる新しい小学校教科書がどのようなプロセスで文部科学省の検定を通過したのか明らかにする資料公開が11日、東京都江東区の教科書研究センターで始まった。これらの教科書は「脱ゆとり教育」が特徴。今年3月に報道発表された資料がほとんどだが、実際に教科書や関連資料を手に取って確認できるため、関心が深い一般市民や教育関係者が大勢集まった。
公開されたのは、小学校の国語や算数など9教科の教科書148点の見本と、これに対して文科省側がつけた検定意見書など。同省の教科用図書検定調査審議会がチェックした際に修正した個所が分かるようになっており、審議会部会での議事概要も読める。
新しい小学校教科書の検定は昨年度、行われた。新学習指導要領に基づき「ゆとり教育」からの脱却が図られ、主要4教科のページ数は28%増加。検定意見も5551件と前回15年度の約2倍となり、5年算数で円周率「3・14」を明記させるなどしている。
各教科で「伝統文化の尊重」が盛り込まれ、社会教科書では、竹島と韓国の間に国境線を引かせるなどもしている。今後、自治体の教育委員会ごとに、使用する教科書を選び採択する。
会場を訪れた塾職員(35)は「新しい教科書は中身が大幅に増え、踏み込んだ内容になっているのが分かる。塾にも生かしたい」と話していた。
同センターでの資料公開は7月30日まで。7〜8月に秋田、山梨など7県で同様の公開が行われるほか、文科省のホームページで一部資料が閲覧可能となる。
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